27, 10. 2009 秋晴れの散歩 - 2 -


遥か前方の中央の沢は、色付いて輝いていた。最も早く実が赤く色付いたヤマボウシのあるお宅の木は、実は既に落ちて、紅葉した葉も殆ど落ちていた。物置と隣家の車庫の間の狭い隙間から突き出たクリの木が、沢山実を付けていた。毬が割れて、実が覗いていた。佐賀在住のMIXY友のブログには、大分以前に収穫された見事な栗の写真が載せられていた。生りものの収穫時期は、草花に比べて遅くなるのだろうか。最も気懸かりなコブシのあるお宅を目指す。先週よりも黄葉が進み、梢は落葉が始まっていた。深い赤に色付いた実が、一段と露になって良く見える。裂けた実はないかと目で追ったが、様々な形の実には変化がなかった。図鑑を調べると、外皮が剥け、赤く丸い実が現れ、白い糸でぶら下がる姿が載っている。雪が来る前にこの姿が見られるのだろうか。花の時期を見ていないが、モクレンなのかも知れないとの疑念も湧く。





沢に辿り着き、ヤマボウシのあるお宅の角を左折して、南へ向う遊歩道に入る。塀の上から覗いているヤマボウシは紅葉が進み、実は艶を失い始めていた。2葉の下の写真は、帰りがけに見た別のお宅のヤマボウシキツリフネが咲く頃迄花を付けていたもので、実は赤く色付いていたが、紅葉は始まっていなかった。種類が異なるのか、北東を向いた玄関先で、陽が当たらないのが原因なのかは分からない。




沢は色付いて、一段と明るさを増していた。鬱蒼と暗く緑一色だった樹々が、夫々異なった色に色付き、存在を露にしている。秋の色のハーモニーを堪能し気分も高揚して、大回りをして南の沢の西側を廻ろうと、バス通りを渡った。




コブシ   Magnolia praecocissima モクレン
ヤマボウシ Cornus kousa ミズキ科