26, 10. 2009 秋晴れの散歩 - 1 -


快晴の予報が出ていた昨日、午前中は雲が多かったが時折陽も射して、仕事は順調に進んだ。アトリエの床は、足の踏み場もない程に、作品が貼り付いた。時間が経過する程、天候が良くなって来る。運動場の様に広いアトリエなら、この勢いでどんどん創れるのにと思うが、限りのある小さな空間、貼り合わせた礬水(どうさ)が乾き切り、作品を床から外す迄は、次の仕事は出来ない。

こんな秋晴れはもう終りかも知れないと思い、夏に何度か廻った中央の沢を廻ってみることにした。あちこちに点在する気に懸かる“物件”も頭に浮かんだ。風は強そうなので、しっかり着込んで身支度する。西へ向い、白樺公園を目指す。日陰はすっと気温が落ちるが、日向は温かかった。もう収穫が済んだのではと危うんでいた林檎は、未だ樹に残っていた。道路に張り出したインド林檎の写真を撮っていると、このお宅のご主人が自転車で外出されるのに出会った。お庭の中のもう1種の林檎の写真を撮らせて頂く許可を得て、何時もは道路から撮る赤く色付いた林檎を写した。慌ただしくお出かけだったので、林檎の種を聞き損ねたのが悔やまれた。子供の頃あった四十九号と呼ばれた林檎に似ていると思った。






白樺公園は、落葉の絨毯が広がっていた。梢は葉が落ちて明るくなり、地面も色付いた落葉で、明るくなっていた。栗の樹の近くに、ミヤギノハギが未だ咲いていた。この日の散歩で、方々のお宅で見かけたミヤギノハギは、葉も黄変して居らず、盛りを過ぎてはいたが、未だ花を付けていた。公園の西の出口で、落葉の上に長い影を落としているモミジを写真に収め、気分良く西を目指した。




ミヤギノハギ Lespedeza thunbergii マメ科
リンゴ    Malus domestica バラ科