11, 10. 2009 季節外れの植物達
午前中は抜ける様な青空だったが、午後からは雲が広がり、夕刻には雨が降り出した。一昨日よりは暖かかったが気温も予想程は上がらず、肌寒かった。今朝は少し雲の切れ間が見えるが、大きな雨雲が空を占領している。
季節を間違えた植物が、花を付けている。本来、来春に咲く植物達。人間に喩えるなら、慌て者なのか、のろまで出遅れたのか、旋毛曲りなのかはよく分からぬが、所謂“狂い咲き”の面々。上写真は、5月上旬が花期のクリスマス・ローズ。更に花期が早く、雪の中で蕾を持ち上げて来る背丈の低いクリスマス・ローズは、秋の終りに時折花を見せることはあったが、この種の秋の開花は、始めてのこと。10日程前に蕾を見付け、咲かずに雪に埋もれてしまうかと思っていたが、茎を伸ばして開いてしまった。この株は、恐らく明春は花を付けることはあるまい。
“狂い咲き”のご常連のヤマツツジが、ポツポツと花を開いている。父が内庭のほぼ中央に植え込んだ樹齢40年を超える種。余り大きくなられては困るので可能な限り切詰めているが、春はもとより秋まで花を付ける。
来春に備えて花芽を形成し、葉の紅葉が始まったクロフネツツジに蕾が出て来た。当地へ越してから40年余、それ以前にも一度も見せた事がない珍現象。花が開くかと期待したが、開花するエネルギーはなかったのか、蕾が朽ちて来た。
花芽のまま冬を越せば、明春大きな花を開いただろうに、擦り込まれた体内リズムが変調を来したのか、無惨な姿になりつつある。日記を作成中に雨は上がり、晴れ上がって来た。和紙の水張りを終えたら、散歩に出かけようか。
クリスマスローズ Helleborus orientalis キンポウゲ科
クロフネツツジ Rhododendron schppenbachii Maxim ツツジ科
ヤマツツジ Rhododendron kaempten ツツジ科