20, 09. 2009 タカクマホトトギス


秋晴が続く。今朝は雲一つなく晴れて、気温がかなり低い。この先、晴れた朝程、気温の下がり方が著しくなる。日中との気温差が大きくなると、紅葉の色が鮮やかになり、果物も甘みを増して来る。

淡い黄色のタカクマホトトギスが開き始めた。ホトトギスとしては異例の厚みのある幅広い葉が、太い茎を巻く種。20年程前に、青山にある第一園芸という大きな園芸店の屋上に並べられていた、野草群の中で見付けて連れて帰った。調べてみると、原産は大隅半島で、冬の厳しい当地での生育が懸念されたが、上手く根付き、着実に増えている。先端の蕾から咲き始めるが、朽ちた花は手指で感嘆に取除かれるので、花を取り去り、葉を切詰めると、長い間楽しむことが出来る。寂しくなった庭の彩りにも、切り花としても、この時期貴重な種。今年は夏の長雨で虫が多かったので、葉の傷みが多いのが惜しまれる。






マイヅルソウの葉が黄ばみ、朽ち初めて来た。シャノヒゲ、ヤブランは例外で、ユリ科の植物の葉は透通る様に朽ち、融ける様に頽れる。柔らかな緑色だったホウチャクソウの葉も、黄ばみが始まっている。




タカクマホトトギス Tricyrtis flava subsp ohsumiensis ユリ科
マイヅルソウ    Maianthemum dilatatum ユリ科