08, 09. 2009 二番咲きの花達


夜半からの雨が、敷石を濡らしている。この先の雨は、一雨毎に大気と大地の熱を奪って行く様で、気が滅入る。庭も疲弊した緑から、黄ばみ始めた緑に変じて来た。黄葉や紅葉を楽しむ種、種を採取するものを残して、切詰め作業が続く。

7月に咲いた花を切詰めた跡から、二番咲きの花が開いている。上写真は、西側の植込みのシャクナゲの根元のチシマフウロとシャジクソウ。小さく頼りなげな花ながら、この時期には有難い。高く伸びた花穂に青紫の花を付けていたツリガネニンジンも、切詰めた跡に、僅かに花を付けた。大きく放射状に拡げたロゼットの先に、コバルトブルーの花を付けていたリシリリンドウは、ロゼットの中心から新芽を伸ばして、小振の花を付けている。




長雨で大きな量塊が何度も倒れたカスミソウは、半分程に切詰めた先から新芽を出して、花を付け始めた。この花が朽ちた頃、一気に根元迄切詰めてしまう。




夏に花を開いたタイワンホトトギスは、時折思い出した様に花を開いているが、秋の最後を飾るホトトギスに、蕾が付き始めた。シロバナホトトギスが、葉脇に小さな蕾を見せている。最後のプログラムが始まる。



カスミソウ     Gypsophila elegans ナデシコ
シロバナホトトギス Tricyrtis Hybrids ユリ科
シャジクソウ    Trifolium lupinaster マメ科
チシマフウロ    Geranium erianthum フウロソウ科
ツリガネニンジン  Adenophora tryphylla var. japonica キキョウ科
リシリリンドウ   Gentiana jamesii リンドウ科