31, 08. 2009 投票日に


今にも雨が落ちて来そうな曇り空の午後、投票に出かけた。家の前の道路を西に進み、白樺公園に接した所にあるルーテル教会の幼稚園が投票所。当地に越して来たばかりの頃、絵画教室を開く為に、教会の建物の一部をお借りして、当時教会を主催されていた米国人一家とは、佳い付き合いが続いた。幼稚園の教室とホールを使用した投票所は、こじんまりとして利用し易い。かなり高齢の車椅子の老人が、選管の方々の助けを受けて、投票されていた。

一夜明けた今朝の新聞には、大きな活字が躍っている。一面のコラムの書き出しも佳い。曰く、「国会は歴史的な掃除のただ中にある。いや議事堂のことだ。」 高圧水流で、黒ずんだ御影石が、桜色に戻っているという。戦後溜った澱とゴミの掃除、利権に群がる害虫の駆除の作業が容易ならざるものである事は承知しているが、託された政権には遂行する義務がある。1票を投じた者には、しっかり見届ける義務がある。

投票後買物があり、何時もと異なる道を通って、中央の沢を廻る散歩をした。公園の西の出口に、赤い実を付けた木を見付けた。何時も拝見しているM先生の日記に屢々登場するエゾノコリンゴだろうか。公園の出口に近いお宅の塀からは、テッセンの咲き終わった綿毛の実が顔を出していた。門の反対側の塀からは、白いムクゲの花が覗いていた。





更に西へ進むと、ヤマボウシのあるお宅が見付かった。南に面したお庭に、南側と西側に2本のヤマボウシが植えられていた。西側のヤマボウシは、実が赤くなっていた。中央の沢に接する空き地に、アジサイとヤナギランが植えられていた。近所の方が植えられたものと見える。




沢の東の遊歩道を南へ進む。殆どのお宅は、遊歩道との境に塀を張巡らされているが、1軒塀がないお宅があった。庭も花等はなく、雑草混じりの芝生?の状態。塀の代わりに、素敵な木像が置かれてあった。庭の中央に積まれた原木が素材と、見受けられた。




気分に任せて遊歩道を離れ、東へ進む。塀と道路の間の僅かな空間に、キレンゲショウマが植えられているお宅を見付けた。先日K・Kさんの工房で見ていなければ、見過してしまったかも知れない。良く分枝して、蕾が沢山付いていた。



更に東へ進んで、以前見かけた名称不明の植物があるお宅を目指す。ひょろりと伸びた赤紫色の幹は、細い2本の金属ポールで、添え木がされている。細く枝分かれした先には、レンゲショウマを大きくした様なピンクの花が付いている。最初に見かけた頃から、もう一月以上が経過している。優しい風情の気になる花木。最下部の写真は、そのご近所で見かけた名称不明の花木。花の跡の実が、不思議な形をしている。身近な所にも、何と名称不明の植物が多いことか。植物の多様性に驚かされる。




エゾノコリンゴ  Malus baccata var.mandshurica バラ科
キレンゲショウマ Kirengeshoma palmata ユキノシタ
テッセン     Clematis montana キンポウゲ科
ヤナギラン    Epilobium angustifolium アカバナ科
ヤマボウシ    Cornus kousa ミズキ科