昨日来の雨が降り続いている。ほぼ3ヶ月振りに、昨日K・Kさんの工房へ伺った。練り込みの陶筥を3個と角皿を1枚、素焼をして頂くようにお願いした。楕円形の持ち手のない急須が、焼き上がっていた。轆轤を使わせて頂いて、ひたすら陶土の上げ下げを行う。2度目の轆轤使用だが、前回よりは轆轤の回転と手の動き、加える力が合って来たように感じられた。陶土を大分高く引き上げられるようになった。もう暫くこの作業を繰り返し、自在に陶土を動かせるようにしたい。3時間程轆轤で奮闘して、先日コンサートがあったギャラリーMで昨日から開催されている、京都の3人の作家による展覧会を、K・K さんと観に出かけた。何れも骨格の大きな抽象作品で、日本画、ファイバー・アートの平面作品、陶芸作家の平面作品だったが、空間を生かして違和感なく展示された佳い展覧会だった。
一昨々日の買物帰りに、バス通りを挟んで白樺公園の南に続いているナナカマドの公園を歩いた。小学校の脇から南へ大きく広がるこの公園のナナカマドも、既に色付いていた。最南の最も大きなスペースの入口で、庭の生垣と同じニオイヒバが5mを超す大きさになって、沢山の花を付けているのが目に入った。生垣のヒバは、高さは1m70cm程に切り揃え、枝も極力切詰めているので、疎らにしか花を付けない。テニスコートを囲むように植えられたヒバは、伸びやかに育っていた。
テニスコートの南には、野球場が広がっているが、子供の姿はなく閑散としていた。野球場の北側を東に進み、遊具が設置された無人の遊園地を通り抜け、住宅街に入る。普段通ることのないこの一帯のお庭は、花で溢れていた。1軒のお宅の敷地と道路の境のスペースに、花期が終りに近いハンゲショウを見付けた。北向きの玄関前のスペースで、西日が良く当たっていた。ハンゲショウの別名のカタシログサ通り、頭頂の葉が白くなっている。庭のハンゲショウは、終日陽が当たらぬ場所にあって、葉が白くなったことは一度もなかったが、充分な日照があれば、葉が白くなることが判明した。花は付けるものの、葉が白くならぬハンゲショウを、玄関前の植込みに移そうと考えた。
住宅街を東へ進み、北へ進路を変えようとした角のお宅の塀から、鮮やかな青紫の花が覗いていた。塀の高さはかなりあるので、楕円形の葉が見える躯体は、かなり大きいと思われた。初めて目にする花で、帰ってから調べたが、名称は分からなかった。青空を背景に、姿も色も清々しい花だった。
バス通り迄戻り、バス停から何時も通る道を北へ進む。街路樹のシナノキは剪定されて小さくなっていたが、歩道に伸びた枝先に小さな実が生っているのが見えた。
サルビア・ガラニティカ Salvia guaranitjca シソ科
シナノキ Tilia japonica シナノキ科
ニオイヒバ Thuja occidentalis ヒノキ科
ハンゲショウ Saururus chinensis ドクダミ科 別名 カタシログサ
追記 名称不明だった青紫色の花の名を、福岡在住のMIXI友がコメントでお教え下さっ た。メドウセージの別名を持つサルビアの仲間だった。寒冷地では防寒が必要と書 かれてあり、あの花は大切に育てられている事が分かった。