21, 08. 2009 柚子坊ふたたび


昨夜は少し雨が治まっていたが、今朝はまた雨となり風が強い。雨に当てようと義妹が庭に出したシンビジュウムの鉢が2つとも倒れている。今週は晴れ間がなかったが、週末まですっきりせぬ天候が続くらしい。生憎の雨だったが、昨夜のコンサートは佳かった。ヴォーカルは苦手なのだが、吟遊詩人という言葉を想起させる語り部の様な歌は悪くはなかったし、ウォン ウィンツァン氏のピアノは圧巻だった。研ぎすまされた音と間合いは、目を閉じていると、色と不定形の形が浮かび、同時進行で作品を創っている感覚に襲われた。得難い体験だった。

一昨日夕刻、雨がやんで庭へ出て、サンショウの葉がなくなっているのに気付いた。目を凝らすと、小さな幼虫がいた。7月10日にサンショウを食べる幼虫と、8月15日の日記に、ミカンの葉に飛来したアゲハを載せた。

http://d.hatena.ne.jp/atarou/20090710/1247197991
http://d.hatena.ne.jp/atarou/20090815/1250282976

その翌日、大きなアゲハが再度飛来した。今度はミカンには向かわず、何度もサンショウの周りを飛び回っていた。ミカンの葉は、何度か注意して眺めたが、一向に変化はなかった。やはり本命はサンショウかと、急いでカメラを持ち出した。枝先に止まってくれると写真が採り易いのだが、下の枝に潜り込む様な態勢で、絶えず羽根を動かしている。終に静止図像は得られなかった。




最初に見付けた小さな幼虫の他に、もう1匹大きめの幼虫を見付けた。今年は確認出来た幼虫は僅か1匹で、サンショウは枝の切詰めが必要な程繁っている。例年なら丸坊主になって、新たに小さな芽を吹いている頃なのだが。しっかり葉を食べて、無事に羽化して欲しいもの。



春早く咲き出し、一月近く咲いていたチシマイワブキは、葉がすっかり紅葉し、枯れ始めて来た。庭の6箇所に植えてあるので、前を通る度に、枯れた葉を集めている。サギソウは次々に開花しているが、始めに開花したものは朽ちて来た。あと2輪の蕾を残すまでとなった。花が終ったら、境の石の方にはみ出したものを、中央に戻そうと思っている。




サンショウ   Zanthoxylum piperitnm ミカン科
サギソウ    Habenaria radiata ラン科
チシマイワブキ Saxifraga nelsoniana var. reniformis ユキノシタ