15, 08. 2009 ワレモコウ
曇り空の昨日、お盆で人出が多いのを懸念しながら、今週で会期が終わる展覧会を観る為に、札幌へ出かけた。企画のグループ展が1つのギャラリーをメインに、他に4つの会場で、出品作家が分散して同時期に展覧会を開催しているのだが、メインの会場の会期は未だ先迄余裕があるので、分散している4会場をハシゴして廻ろうという目論見。予想よりは乗り物も空いていて、街中の人通りも多くはなく、スムーズに廻れた。昨年2人展を計画したが、佳い会場が見付からないことと、相棒の作家が仕事上の変化で、体重を5kgも減らすという激務が続いていて棚上げになっているので、急ぐことではなし、仕事の状勢が落ち着く迄に、会場だけでも探しておこうと考え、出かけたことのない会場を見るのも目的だった。空間の大きさ、採光、空間が持つ質がイメージ通りになる場は中々ない。
ワレモコウが色付いた。ゆかしい名称の由来を話して、持って来て下さったもう随分以前に鬼籍に入られた方を思い出す植物。2箇所に増やしたが、順調に育っている。根元で、道路に面した位置から種が飛んだのか、ユウバリシャジンが咲いていた。混在させるのも悪くはないので、このまま残しておくことにする。
昨日の朝刊のコラムに、アゲハの幼虫、柚子坊のことが書かれていた。コラムには2度目の登場。かなりの反響があったと書かれている。7月にサンショウの葉を食べる幼虫を載せたが、確認出来たのはこの1匹のみで、数度アゲハは飛来しているが、幼虫の姿は見られない。例年丸坊主にされるサンショウは、損傷が少なく、良く繁っている。少し陽が射して来た午前中、アゲハが飛来した。カメラを持って庭に出たが、アゲハは先日の様にストケシアの蜜を吸わずに、義妹が育てているミカンの鉢植の周りを飛んでいる。もう30歳になった甥が子供の頃、食べたミカンの種を、傍にあった鉢に指で穴を空け、種を埋めて発芽したミカン。冬期間は屋内に入れているが、1度も花を付けていない。花のないミカンの周りを飛び回り、何度も葉に止まっていたので、卵を産みつけていたのかも知れない。柚子坊ならぬ蜜柑坊が登場するのだろうか。
ユウバリシャジン Adenophora preskifolia キキョウ科
ワレモコウ Sanguisorba officinalis バラ科