22, 07. 2009 ノリウツギ
昨日は、曇り空から雨となり、夕刻には陽が射す不安定な天候だった。今朝は夜半からの雨で、敷石が濡れている。午前中に繰り広げられる天体のページェントも、この天候では望み薄。未だ小学生だった遠い昔、円山公園近くの小学校で、日食の観察をした事を思い出す。ガラス片を蝋燭で燻し、指先を黒く汚しての観察だった。70%程の部分食だったが、天体への興味を抱かせるには、充分な出来事だった。薄暗くなった空に、公園の奥の山を目指して飛ぶ、鴉の群が不気味だった。
雨に濡れたノリウツギが美しい。当地では別名サビタの名を持つこの花は、20cmを超える円錐花序を枝先に付ける。花型はカシワバアジサイに似ているが、花びらが幾分肉厚でしっとりとした純白の質感が佳い。2月半ば過ぎからの降雪で、今年は春の訪れが遅れたが、全体の降雪量は少なく、屋根からの落雪による被害もなくて、昨年より多くの花を付けた。
雨が多い所為か、虫の被害が多い。風通しを良くしようと、南の隅の花期の終ったトリアシショウマの花と葉の大半を切詰めた。大きく繁った葉を取り去ると、境界に、セイヨウオニアザミが1輪咲いていた。何処から飛んで来たのか、ご近所には見当たらないので、風に運ばれ、生垣に遮られて地に落ちたものと思われる。カサカサした質感のエリンジウムが咲いている。30年以上前にアトリエを建てた折、陽当たりの悪くなったアトリエの東側を管理する様に言われ、苗ものでは中々埋らないと判断し、様々な種を蒔いた折の残党。増えもせず、減りもせず、毎年咲いてくれている。
エリンジウム Eryngium planum セリ科 別名 マツカサアザミ
セイヨウオニアザミ Cirsinm vulgare キク科 別名 アメリカオニアザミ
ノリウツギ Hydrangea paniculata ユキノシタ科 別名 サビタ