13, 07. 2009 キンロバイ


雲が切れて、思いがけぬ晴天になったのも束の間、昨夜来の雨が降り続いている。カッと陽の照る夏日は、中々持続しない。昨年この時期は、音威子府で展覧会があり、搬入、搬出で出かけていたが、6月末から7月中旬迄は、何れも晴天に恵まれていた。和紙の乾きの遅さや、庭の植物の生育の遅れならまだしも、農作物への影響が懸念される。

もう満開を過ぎたギンロバイに続いて、キンロバイが花を開いている。ギンロバイは幹がしっかり太くなり、佳い姿になって来ているが、2箇所にあるキンロバイは、何故か幹が屹立せず、這う様に寝そべっている。散策の折に、屹立した姿のキンロバイを見かけているので、図鑑に50cm程の小低木とある通り、幹を立ち上げても良さそうなものだが、日照、用土等の条件が合わぬのか、下草のイブキジャコウソウと絡まって、地面に生え広がる有様。花の付きも、ギンロバイと比べると少ない。



背丈を伸ばした植物の間から、ドクダミが頭を出して咲いている。端正な形の花は美しいが、その旺盛な繁殖力は、狭い敷地に多くの植物を植え込む庭には、不向きの植物。敷石の下をかい潜り、隙間からも芽を出す程の強靭さ。春、未だ植物が小さく、地面が現れている時期に、発芽したドクダミを地中の長い根と共に取り去るのだが、この時期には思いがけぬ所から姿を現す招かれざる麗人。




キンロバイ Potentilla fruticcosa var. arbscula バラ科
ドクダミ  Houttuynia cordata ドクダミ